その1 気球が浮く仕組み
空にぷかぷかと浮かぶ気球達。なぜ浮かぶことが出来るのか、疑問に思ったことはありませんか?気球が浮く仕組みは気球の種類によって、大きく2つに分けることができます。
①熱気球の場合 バーナーと呼ばれる部分から火を焚くことで球皮(注1)の中の空気を暖め、軽くすることで上昇することができます。降下したい時は気球の天頂部にある排気口を開けて熱気を逃がすことで降下することが出来ます。
②ガス気球の場合 ヘリウムと呼ばれる空気より軽いガスを使用することで浮くことが出来ます。ヘリウムガスは離陸する前に気球に充填(注2)されますが、フライト中に追加で充填することはできません。では、どうやって上昇・降下をするかというと、上昇したい時はバラスト(注3)を捨てることで機体を軽くし、上昇させます。降下したいときはヘリウムガスを逃がすことで降下することが出来ます。2015年1月25日には、佐賀県佐賀市から太平洋横断を目指してガス気球が離陸し、話題になりました(注4)。
注1:バーナーより上にある気球のメインの部分です。主にナイロンと呼ばれる耐熱性の素材で作られています。 注2:ガスを補充することを充填(じゅうてん)と言います。 注3:砂袋のことです。 注4:詳しくは今後の記事で紹介します!
写真の説明 1枚目:バーナーから火が出る様子
2枚目:膨らませる前の球皮
3枚目:気球の天頂部。ここを開けることで熱気を逃がし、降下することが出来ます。