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その2 気球が動く仕組み

 気球が浮く仕組みはなんとなく知っていても、気球が目的地までどうやって行くのかは知らない人が多いのではないでしょうか?気球達はただ空に浮かんでいるだけではありません。パイロットがフライトプランを作成し、そのプランに沿ってフライトを実施しています。しかし、気球には推進力を得るようなエンジンは搭載されておらず、進行方向・速度は風まかせになります。

 では、どうやってフライトプラン通りになるように操縦しているのかというと、実は風は高度によって風向・風速が異なるため、様々な風を利用することで目的地に行くことが出来ます。

 また、上空の風はどうやって調べているのかというと、パイバル(注1)と呼ばれる風船にヘリウムを入れて飛ばし、風船の動きをみることで観測しています。肉眼で見て確認することが多いですが、パイバル測定器を使ってより詳細の風向・風速を調べることもできます。朝早くに河川敷で上を見上げている集団がいれば、それはもしかしたらパイバルを見ている最中の気球人達かもしれません、、。(笑)

注1:正式名称はパイロットバルーンといいます。

写真の説明 1枚目:実際の気球の航跡。この日は上空ほど東風(東から吹く風)、中間は北風、地上付近は北西風でした。

2枚目:日吉さん(宮崎大学気球部OB、現同部顧問)が作成したパイバル測定器

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